大野楓「Unboundary」
〇設計主旨
カナダ出身の彫刻家であるEllenJewettの作品を展示するギャラリーを考えた。EllenJewettの作品の魅力は、自然と動物という二つの異なった存在が境目をつくることなく融合して一つの作品になっているところ、そして空想的な作品であるにも関わらず実際に生きているかのように感じさせるリアリティさや繊細さにあるように感じた。そのため、この二つの魅力を落とし込んだギャラリーを考えた。
〇外観
https://gyazo.com/376a3e0eb700df9953a075525b603c53
このギャラリーはスラブが帯状になっている。この帯状のスラブが編み込まれて、ほどけて、ほどけたスラブがまた別のスラブと編み込まれるという操作を繰り返すことによって、彫刻の持っている境目のない曖昧さや繊細で不安定なイメージをデザインしている。
〇内部空間
https://gyazo.com/0609f99102f8071cfc7f673ab5f00abc
左上:第1、第2展示室 左下:地下展示室 右:第3展示室
4つの展示室はすべて異なった環境を表現している。
地下展示室ではガラス張りの天井に水を張ることで水中を表現、第1展示室では影を多く作り隙間から光を取り入れることで森の中の地表近くを表現、第2展示室ではベンチを設置し落ち着いて彫刻を鑑賞できる室内を表現、第3展示室では植栽をし天井をつくらないことによって木々の中を表現している。
それぞれの環境に適した彫刻を展示することで彫刻の持つリアリティを体験することができる。
https://gyazo.com/86d2e6b1de110fddc13944d41b9bb26b
左上:地下平面図 右上:1階平面図 左下:3階平面図 右下:AA’断面図
https://gyazo.com/10868a99192317664472aa0920ebaf86
左:立面図 右:アクソメ図
講評:ここに入力(改行不可)(許光範)