大塚友貴「見つつ、見られつつ、隠しつつ。」

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従来の日本家屋の可変性のある間取りをヒントに、外部空間まで突き抜けた「土間」による外とのつながり、大屋根の「構造体」による内とのつながりをそれぞれグラデーショナルに結び付ける和風住宅の提案。

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敷地の特性から和風住宅というテーマを導き出し、和小屋と土間という要素を抽出した。和小屋の小屋組が手に触れるほどのレベルに迫る2階では小屋組の中に棲むような感覚を得、1階では各所から吹抜けごしに小屋組を感じる。和小屋の小屋組が建物全体の空間体験を束ねている。この敷地に適したスケールへの美意識を保ち、力強くまとめあげた力作。コロナ禍にも関わらず、細やかに作り込まれた模型表現も評価したい。（内部）

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