大口博之「こもれび通り」
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この敷地に対して「通り抜け」を中心に設計を行った。
最短経路となる通りに、諸室を一階、二階全ての部屋での活動が見やすく、通りに面するように配置し、通り自体にも活動が行われるよう設計した。
またこの通りが木漏れ日の中を歩くような魅力を取り入れたく、七宝柄の天井パネルを取り付けた。
しかし、上記のように設計すると天井はガラス天井、壁もガラス張りとなってしまうため、必要な部分のみ開口部を空ける操作を遺伝的アルゴリズムによる多目的最適化によって決定した。
https://gyazo.com/c3549f9db82b567629fec26e81a7c6df敷地に対して最短で通り抜けできる通りをつくる。
https://gyazo.com/b8c1756d937122186a13469dea23cf45通りを中心とした平面図。二階の廊下は一階の通りから諸室が見やすいよう設計した。https://gyazo.com/b8c1756d937122186a13469dea23cf45
一階の広場は大きく作り、通りの中心のイベントスペースは、この建物を日常的に通り抜ける人の一種の目的になればと思い設けた。
https://gyazo.com/1f997e10e7d3b5036bc99a4e44c21f24敷地の周囲からこの設計の中心である通り(活動)を見せ開けた建物とした。
https://gyazo.com/68be5daa195540f95ca6a236b59dca5aghを用いた天井の開口部、壁面の開口部の設定を行った。
天井からのグレアを考慮し、諸室の採光量を最小化、通り(アトリウム)の採光量を最大化させることを評価関数としている。
壁に関しては、壁面積の最大化、採光量の最大化を評価関数としている。
https://gyazo.com/9b0a5615df9618a184514042fcb21e10外観。一つの大きな物質ではなく、一部屋単位で構成される小さなボリューム感を目指した。
https://gyazo.com/add712df92e630193808b8d934f486b6内観。
https://gyazo.com/b773a29daa4a76a09dc2875674dcfde3内観。通りに活動を取り入れたかったが、通りの規則性を崩したくなかった。
講評:施設のプログラムを実際に利用する方と、敷地を通路として使う方の双方が、気持ち良く使える/歩けることを狙った提案である。建物内部の通路は二層吹き抜けているため開放感もあり、屋根は幾層にも重なって光を柔らかくする。すべてのプログラムがこの通路に向くため、視界は良好である。明るく活気のある建物内で、住民同士の様々な交流が期待できる空間が生まれていると言えよう。(高橋)