原田夏実「繋がる、広がる」
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設計主旨
こども食堂は貧困の子が利用する、家に居場所がない子が利用するといったマイナスなイメージを持人は少なくない。またその認知度は高いとは言えないだろう。
こども食堂が持つイメージや認知度の低さによって、こども食堂のような居場所を求めている子が利用しにくいのではないかと考えた。
そこで利用者をあえて限定せず隣接する羽根木公園の利用者や周辺住民も気軽に利用できるような空間を作ることで多くの人にこども食堂の存在を知っていもらい、かつ子ども食堂を必要としてい
る子たちが利用しやすい空間を目指しこのこども食堂を設計した。
コンセプト
こども食堂を通じてこども、大人、地域を繋ぎ、こども食道で繋いだ縁を広げて欲しいという思いを込めて今回『繋がる、広がる』をコンセプトに設計を行った。
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建物内外を梅結び的な一続きの通路で繋ぐことで、建物の出入りを流動的にし気軽に建物に入れるようにした。
キッチン側の入り口から入り、キッチンでご飯をもらい、食堂でご飯を食べ、そのあと多目的室で遊んだり、多目的室側の出口を出て庭や公園に遊びに行くという流れを意識した構成になっている。
公園の利用者にまず敷地内に入ってもらうため、屋外部分は羽根木公園に少なかったベンチやテラスを配置した。
また多目的室は室内遊び場として気軽に利用してもらうよう多目的室側に出入り口を設け、こども食堂を利用しない人でも建物に入るハードルを低くした。
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家のような安心感のある印象を与えるため建物高さはできるだけ低くしたいと考えた。
その中でも圧迫感は感じないよう建物の中心から外側にアーチを描いたような屋根にすることで圧迫感を軽減しつつ建物高さを4mに抑えた。
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こども食堂の外観はコンセプトの『繋がる、広がる』に基づいて考えた。繋がりを梅結び、広がりを視覚的な広がりで表現した。
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こども食堂のスタッフがこども食堂を利用する子を認識しやすいようにキッチンを入り口近くに配置した。
キッチンからは食堂で食事する子どちの様子ができるように仕切りのないひとつながりの空間になっている。
講評:ここに入力(改行は不可)(高池)