髙橋 侑臣「百鬼夜行ー非在的空間との共存の可能性」
https://gyazo.com/fa29d4ee3c957067548ee99cdcc634f5
与えられた答えに疑問を持たない人々、存在しないものの世界を想像する必要性を
感じられない世の風潮。国家ひいては社会全体という「大きな物語」によって打ち
立てられた秩序や全体性は都市に画一的な空間を形成し、人が元来有していた五感
を「漂白」化した。また、五感の「漂白」により人々の思考までもが「漂白」され
、感受性を奪われたのである。感受性を取り戻すため蛇足的な物語が必要なのでは
ないか。
そこで今回、私は妖怪と建築をテーマに設計を始めた。妖怪とは過去の先人たちが
作り上げてきた異質なものを記述するメディアである。それ故に、時代を超えて残
るものであると考える。では、現代の妖怪はどこに出現しているのか・何が妖怪の
存在を連想させる妖怪現象として捉えられるのだろうか。私は都市の中で私は突如
現れるヒヤッと感じたり、不気味だなと感じる場所(都市の中ではとても小さな空
間だが、いろんな角度から考察することができるそんな寛容な空間。)から妖怪を採
集し、妖怪という不確かなものからできる建築の可能性について探る。採集した妖
怪の特徴を建築言語に変換し、又妖怪のための空間を考える。これら2つを組み合
わせることで建築を設計した。
https://gyazo.com/6111103c6753be1a71f728d3be3635f1
【私が誘われる空間】
都市の中で私は突如現れるヒヤッと感じたり、不気味だなと感じる場所に魅力を感じ
ている。都市の中ではとても小さな空間だが、いろんな角度から考察することができ
るそんな寛容な空間。「この空間を建築に内包させることはできないだろうか。」そん
なことから卒業設計が始まった。
https://gyazo.com/0bd21f70551c53575721c373e15d3a63
【現代における妖怪】
妖怪とは過去の先人たちが作り上げてきた異質なものを記述するメディアである。
それ故に、時代を超えて残るものであると考える。では、現代の妖怪はどこに出現
しているのか・何が妖怪の存在を連想させる妖怪現象として捉えられるのだろうか。
https://gyazo.com/44c9729031d2650cd4a55ef421a51fd7
【設計手法】
今回、現代の合理主義的な建築とは違い、妖怪という不確かなものからできる建築
の可能性について探る。採集した妖怪の特徴を建築言語に変換し、又妖怪のための
空間を考える。これら2つを組み合わせることで建築を設計する。
https://gyazo.com/48cbfe161c7b4158cbd780604618a982
【非在的空間との共存の可能性】
現象を具現化したもの(妖怪)を1つの場所に引き込む操作で建築を作ることで人間
のためという目的では作られない空間が生まれた。人々は「何かが潜んでいるよう
な空間」を多分に含んだ建築を通して、空間に近づく主体性を取り戻し、画一的な
空間が拡がる都市の中でも『自分だけの場所』を見出していくだろう。
https://gyazo.com/505b23e76ec5292c985e4fca9c19b967
https://gyazo.com/f0b29e5f7763e504a0ece2faf742e784
https://gyazo.com/0f75a22508b4431231dc23b43e555524
講評:ここに入力(改行は不可)(古澤大輔)