長岡剣之介「集う視線」
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設計主旨
地域センターの屋内広場は普段使われることが少なく、非常にもったいないスペースとなっている。屋内広場をスポーツやアクティビティの場としてだけでなく、利用者が日常的に利用できるスペースとして位置付けすることで、にぎやかな施設ができると考えた。また屋内広場をよりよく見せるため、周りの室を門型デザインで計画している。このデザインは自然光や視線が中央に集中させるための計画である。門型の床を一部伸ばすことで建物外部へと広がる空間が形成される。この外部空間は地域センターと周辺環境を結び付け、利用者や地域住民に新たな場所を提供する。
ダイアグラム
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部屋を壁で仕切るのではなく、門の形のように二方向のみ壁を設置することで、視線の抜けや自然光の導入、解放感等が生まれる。
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門型の向きを変えながら配置することによって、抜ける場所、抜けない場所がそれぞれ生まれる。これにより、利用者は場所によって視覚的にも異なる体験を楽しむことができる。
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建物の門型の配置と抜けの簡略的な図である。中央に抜けが集まるように配置されている。
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講評:単純な構成を用いて全体を鮮やかに提案した作品である。大小の必要な空間をそのままダイレクトに配置していくことで、その配置の向きや重なりだけで全体像を作り出している。その際に、単純な構成からはみ出してしまう屋根の形状や分節も許容していきながら組み上げているところが秀逸である。強い構成には何らかしかの隙が必要であり、その隙をどう作りどう対応するかが重要である、ということを表現している作品である。(篠崎弘之)