石橋直明「. . .ツナゲル」
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設計主旨
大屋根の下で活動が行われているという一体感、
屋内広場や廊下を道として使うことによる
近隣のような身近な人とのプライベートな交流、
クラブや地域のイベントでのパブリックな交流、
それらが流曲線状につながり、
賑わいを見せる地域センター
Survey
敷地的特徴としては、碁盤の目のような道がこの敷地周辺にたくさんあり、それらはどれも連続性を保ちながらつながっていた。
人の流れは多い
しかし、交流もなしに生活を行っている。
ゆえに、実際は活発がない町なのかと感じることがある。
地域における活発さは、人々の交流がどれくらい行われているかで見れる。地域センターにおいて、そのような交流を生むために、場所と話ができるような人が必要だと考えた。
道とは...
交流のきっかけは挨拶であり、それが生まれるのは道であると考えた。交流を行うには道における話す場所も必要なので、道にとどまる場所も置いた。
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この道を中の活動が見えるような形で置き、中を見た人が簡単に入ってその場所におけるとどまる場所で様々な交流ができるのではないかと考えた。
Diagram
0.道と屋根
道においては老若男女すべての人と関われるチャンスがある。
道における交流というものは地域の人々のつながりを強めるものでもありながら、人目に触れやすい場所である゙道゙で交流を行うので地域の賑やかさにも直結するものだと考えた。
屋根は、1つの建物を覆いかぶせるような意味合いがあり、地域センター全体に1つ覆うことで一体感を生み出した。
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1.道のような屋内広場
屋内広場を大きな道とした。この場において老若男女における様々な交流を促している。屋内広場は道路に接する形で置くことで、道(公道)→屋内広場→諸室と、徐々に内部空間としての役割になっていくことで、つながりが柔らかくなっている。
屋根は形状を日常的に特に見かけることが多い、切妻型にする。
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2.つなげる
様々な交流があると考え、それぞれの時に合った場があった方がいいと思い、道幅、天井高ともに南側を町スケール、北側を住宅スケールに考えた。
屋根はより地域の人々を誘いこむようにしつつも、住宅側ではスケールを小さくすることで軒高を低くし、住宅側ともつながりが持てるようにした。
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3.とどまる
ただ道を置いただけでは近隣の人と話すような形にはならないと考え、道の所々に空いたスペースやベンチを置くことによって少し立ち止まって話そうとなる場を設けた。
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4.一体感
1F2Fのつながりとしても屋内広場を用いた。
この屋内広場をGLよりも1m高くすることで、1F2Fどちらとも交流ができる空間とした。
1F2Fの一体感はスロープ上にもあり、断面的にもとどまる場を作ることで、1F2F分断した存在が薄れていく。
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5.ひらく
全体的に町にひらく施設になるようにした。
北側につなげた小さい道をさらに屋外に延長させた。
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屋根を電線などで普段見かけるカテナリー曲線を用いることで、地域の人たちにとって馴染みやすい形とした。
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配置図&1階平面図
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2階平面図
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西立面図
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南立面図
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断面図
小さな道でのつながり
住宅スケールまで小さくするために、道幅を大道と比べて小さくしたり、天井高も大きくても3mほどと屋内広場よりも低くしたりした。
また、壁に囲まれたスペースで落ち着いた交流ができる。
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大きな道でのつながり
屋内広場ではより大人数であり、大規模な交流が行われており、ステージ上では発表や講演などを行う以外でも、工作室で作ったものや街の広報を掲示する場所にも活用できる。
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スロープでのつながり
1F2Fをつなぐことから上っていく所々にとどまる場所を作ることで交流をする、見るを行いながらゆっくりに上がっていく。
これはつながりを緩やかにさせる。
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本と小道とのつながり
廊下が部屋を囲むように巡回していることで、未知の終わりを作らない連続性によりつながっていることを意識させる。
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断面的なつながり
1F2Fの一体感をスロープだけでなく吹き抜けを多用することで視線的な交差を用いることで、一体感が持てる交流ができる。
また、大道から漏れてくる南側の光が屋内広場へと導いてくれる。
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地域とつながる屋根
地域の人々を向かい入れる、住宅側に寄り添うために、この屋根を創った。
南西側では角地となり、人の行き来が最も多い場所と考え、向かい入れるように屋根を反る形にした。
逆に北西側では住宅に寄り添った屋根にするために、高さを抑える屋根とした。
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光によるつながり
南側と北側の屋根の間から屋内広場に向かって北側からの柔らかい光が入ってくる。
また、2つの屋根の間にある柱を用いて、奥に行くにつれて柱が太くなり、視線をより明るい南側に行くようにした。
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内観
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講評:ここに入力(改行は不可)(菅原雄一郎)