田島暖大「うち、そと、そと、」
建築設計Ⅰ 子ども食堂/2024年度
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こども食堂とは、地域住民や自治体が主体となり、
無料または低価格で子供達に食事を提供するコミュニティの場である。
〈こども食堂の課題〉
こども食堂の問題点、課題点を複数の文献や体験談、実際に子ども食堂のボランティアに参加していた友人に話を聞くことによって調べた。
子ども食堂には様々な課題が存在するが、そのなかでも重要だと考えられる要素かつ設計デザインによって解決できると考えた以下の課題に注目した。
①来てほしい人や家庭の参加
「貧しい家庭の子」というレッテルを貼られてしまうため、こども食堂に行かせない、行っているところを見られたくない知られたくない親がいる。
②スタッフの確保、負担
ボランティアを募集してたまに開催するのでは継続的な解決にはならない。
③地域との交流
日常生活とは別の存在、特別な場所となってしまうため、地域と馴染めず、認識が広がらない。
同じ地域にこども、高齢者、子育て世代、学生、障害のある人などさまざまな世代の人が住んでいるが、日々の暮らしで関わることはない。
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〈デザイン案〉
これらの課題の要素から空間や動線を考え、設計した。
①外から視線を遮りつつ広い室内空間をもつ
こども食堂にいることが外部から見えないようにするために、各方向からの視線を意識して設計した。
北の道路側から室内を見た時に、床高よりも道路が0.85m下がっているために下駄箱と事務デスクによって食堂を見ることはできない。しかし吹き抜けと2階窓から南の空を見ることができる。建物の向こう側まで視線は通るが、食堂のプライベートは守ることができる。
西側は大屋根が地上高1500mmまで下がってきており、大人目線だとこどもの足元のみが見えるようになっている。しかし室内からは2階の屋根がテラス席まで続いており、室内から外へと空間がひろがっている。
南の公園内の道からは、植栽を植えることによって視線を遮っている。この時に、植栽を直線上に並べるのではなく、前後にずらして配置することによって空間に奥行きを作っている。植栽を避けるように迂回して建物には入ってくる動線をつくった。室内から見た時の景色は、前後に配置してある木々と曲がっている道によって圧迫感を無くしている。
東側はキッチンとお手洗いによって外部からは見えなくなっている。しかし極力壁を作らないようにすることによって目線の高さの空間を広げている。
②③多世代交流の場
高齢者がこどもに昔の遊びを教えたり、料理を作ったりする。子育て世代には経験などをもとにアドバイスができる。子育て世代は高齢者にこどもの面倒をみてもらっている間に、学生の勉強や相談に乗る。障害者の方のサポートを学生がしたり、こどもが一緒に遊んだりする。
世代を超えた交流を可能とする、開放的で応用性のある空間を設計した。
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指導教員:田中亮平
講評:ここに入力(改行は不可 )(田中亮平)
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