有賀未貴「mine:それぞれの見方」
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人はそれぞれ日常、非日常を楽しむ。時間、場所を選んでいる。代官山に住む価値、訪れる人が求める代官山の価値を感じられるような建物を計画する。
住戸一つずつに固有性を持たせることで他にはない自分の城を築くことができる。共用部のカフェやテラスは集合住宅の人たちにとってはプライベートな空間に感じられ、訪れる人たちには代官山を感じられる場所。ひとつの空間でも違った感覚を持てる空間を共有する。
訪れた人は落ち着いた外観からは想像できない内観の面白さに高揚感を持つ。4階まで続くアシンメトリーな螺旋階段。階段を登っていくにつれ代官山の景色が広がっていく。
一人ひとりがそれぞれの価値を見いだせる場所を提案する。
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利用する人が居場所を見つけながらも周囲の人と自然に交わり合えるような空間を作るため、「見え方」「感じ方」「繋がり方」の3つに分けて計画する。
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1階平面図。メインエントランスは東側、共用部は西側に配置し、外に出ていく人とこの場所にいる人の居場所を分ける。
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共用部中央の螺旋階段は室内・半屋外・屋外と変化し、次にどんな空間が広がるか期待・高揚感を持つながら登っていく。
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螺旋階段でつながる1階から4階の空間。
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住戸一つずつに固有性を持たせることで、住む人は他にはない自分の城を築くことができる。
講評:この案の特筆すべき点は、西側に設けられた立体的共用部空間にある。ここが1階廻りの商業施設とは違った街と建築との関係性を生み、その共用部との関わりによって丁寧に住戸の設計もなされている。そして、全体を軽い覆いで包むことによって、適度に囲まれた中間領域が介在する建築となっている。(廣部)
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