建築設計Ⅲ 豊かなオープンスペースをもつ複合施設/2024年度
設計の必修科目最後の課題として、半期をかけて複合建築の設計を行う。これまで取り組んできたさまざまなビル
ディングタイプでの学びを統合し、複数の機能が複合・積層された建築について、ゾーニング、動線計画、プラン
ニング、構造計画などを調整・デザインし、 1 つの建築としてまとめ上げることを修得する。
敷地は南青山の「根津美術館」(設計:隈研吾)の向かいで、近隣には安藤忠雄設計の商業建築「コレッツィオーネ」
や、都市における複合建築の名作「フロム・ファースト」(設計:山下和正)がある。
わたしたちのいる千代田区などが顕著であるが、都市部には商業建築やオフィスビルばかりが集中するようにな
り、居住者が減少する傾向にある。「代官山ヒルサイドテラス」や前出の「フロム・ファースト」など優れた先例
を学び、豊かな都市生活の舞台となる複合建築を設計することを目的とする。またこれまでの課題で扱ってこなか
った「集合住宅」部分の設計についても重視する。
・敷地:東京都港区南青山 6 丁目
敷地面積:1,990m2
用途地域:第一種住居地域+第一種中高層住居専用地域
建蔽率:80%(60%+角地緩和10%+準耐火建築物以上10%)
基準容積率:300%
準防火地域/24m 第三種高度地区+22m 第二種高度地区
・延床面積:床面積を使用容積率200%以上確保すること(共用部は面積に含めるが、駐車場は含めない)
・構造・階数:自由
・用途:集合住宅、店舗(展示やイベントなどを開催できる150~200m2程度のスペース(内部空間)も計画する。
地上階以外にも店舗等を計画すること)
・都市に開かれた豊かなオープンスペース(外部空間)を設けること
・住戸数:25戸程度(規模の異なる 3 タイプ以上)
・住戸面積:50m2~100m2( 1 LDK から 3 LDK まで)を基本とする
・住戸総面積:2,000m2以上(共有部は含めない)
・駐車場台数: 3 台程度(搬入車両用と身障者専用を含む)
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指導教員