小池 創「コンマスの家」/ Concertmaster House
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https://gyazo.com/d61b7c859f9d55ca044d9acead1a09ed※コンマス=オーケストラや吹奏楽団における「コンサートマスター」の略称。
奏者を統率し指揮者の意図を具現化するいわば「第二の指揮者」である。
Concept
効率や経済性が優先される現代にあって、谷中の街は、幾重にも重なる時間を宿し、日常生活と創造活動が緩やかに交わりながら息づいている。
この街に置かれる、用途を定めない「コンマスホール」をもつ住宅は、街と家族のあいだに“緩衝の間”をひらき、異なる営みが直接衝突することなく共存できる関係をつくりだす。
その緩衝の間は、特定の機能に縛られず、状況や時間に応じて意味を変えながら、日常と創造のあいだを絶えず調整し続ける建築的な装置となる。https://gyazo.com/854f10d3e26cfa6bde858130b112995c
From Structure To Site/都市構造から敷地へ
Diagram 01https://gyazo.com/16404f1b7f0609d3d5a9cd107e1aabcdマクロmap
谷中の街には異なるたくさんの種類の「音源」が分散している。その緩衝の間が聴く場所であり点在していることでそれらは道となっている。
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この関係は計画敷地周辺でも成り立っており、生活空間であるボリュームを配置したことで生じる緩衝の間が聴く場であり道でもある。
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From Plan To Volumes/平面から立体へ
Enclosure To Layers/塊から層へ
Diagram 03
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Balance of Functions/能の配置バランス
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各機能を持ったボリュームは使う人や性質に適した距離感で配置されている
小径に向かって奥行きを持った形態にすることで、落着きと外への干渉を両立する
Family Composition
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Temporal sequence/時間の流れと出来事
~A scene from a certain day~
Effect of the Space Between
/余白による距離感の設計
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Morning  8:00
中庭に差し込むひかりの中、妹は通りすがりの人と笑顔を交わす。段差に腰かけた人に、父が穏やかに作品を見せ、言葉を添える。
生活の始まりは、家の中と街の間に漂う気配とともに訪れる。
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Daytime  15:00
小径を駆け抜ける子どもたちの足音が、家全体に響きわたる。コンマスホールから流れるピアノの旋律が、道行く人の足を止め、家族もまた部屋越しにその音色を感じる。
音が止むと、日暮れと食卓の予感が忍び寄る。
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Night  21:00
それぞれの部屋で異なる時間が流れても、
中庭を介した吹き抜けが、匂いと音を柔らかくつなぐ。気配が集まり、自然と足はリビングに向かう。
家族の1日がゆるやかに1つのリズムに結ばれていく。
音、視線、匂いのにじみイメージ図
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この住宅は、街と家族の距離感を調律する建築である。
調律的役割を担うと同時に、関係性の中から生まれる空気感を街に響かせるスピーカーとしての役割も併せ持つ。
一見矛盾するふたつの働きは、空間のにじみと余白によって共存し、やわらかな変容と揺らぎを生み出す。
その可能性こそが、谷中の街における「再起」と「調律」を包容する住まいの意図である。
ー Awad ー
super july 佐藤光彦賞 / 建築学縁祭100選 / 建築新人戦100選 
指導教員:江泉光哲
講評:ここに入力(改行は不可)(江泉光哲)
#小池創 #2025年度 #建築設計Ⅱ #谷中の住宅 #作品/2025年度 #コンマス