小倉聖矢「撚り合う」
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私は大学生活において自分のやりたいこと、将来の夢などこれからの自分の人生の方向性を見つけていくことが何よりも重要であると感じる。そのため、学生、院生、教員、その他さまざまなジャンルの人々の活動が交わり合うことでそれぞれの活動に触れる機会が増え、お互いが多種多様な人や活動の関わりから、将来の夢を見つけるきっかけが生まれたり、研究や設計において新たな観点からの発見、アイデアが生まれるのではないかと考えた。そこで、それぞれの活動の場が螺旋状に交わり合うことで、多種多様な活動からの刺激による活動の相乗効果を生む新たなサテライトキャンパスを提案する。
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ダイアグラム
様々なジャンルの活動が交わり合うように、エントランスや展示スペースなどの共通部門(黄)、デザインスタジオや講義室などの演習部門(赤)、ゼミ室や研究室などの研究部門(緑)のそれぞれのエリア、動線が螺旋状に交わり合う、二重螺旋構造を考えた。
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1FLは様々な人が活動する共通部門、講評スペースや展示コーナーは半地下のため、通行人にも活動が目に入りやすい。エントランスホールの中心は、上部のトップライトから光が差し込む開放的な空間。吹き抜けを中心に様々な人々の移動が垣間見え、コミュニケーションを促進する。
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2FLは読書コーナーやアクティブラーニングスペースのような様々な人が利用する共通部門と演習部門、研究部門といった専門的な部門の変わり目のエリアとなっている。3FL~は演習部門と研究部門の二重螺旋構造となっている。また、中央以外の各エリアの吹き抜けからも様々な活動が垣間見える。
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螺旋の内側に動線、水回りコアを計画し、研究部門と演習部門のそれぞれのエリアが交わり合い二重螺旋構造を形成する。また、中央の吹き抜けから共通部門での活動も感じられ、様々な活動が合わさることで、活動の相乗効果が期待できる。
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内側の螺旋の階段で同一部門の動線を形成し、中央上下の2つの外階段で異なる部門を繋ぐ動線を形成する。加えて外階段の踊り場から-2000のエリアへとテラスを通りアクセス可能。
講評:サテライトキャンパスの機能を3つの部門に分けて、演習部門と研究部門をスキップフロアを使って二重螺旋状に配置している構成が秀逸である。このようなアイデアは動線で破綻することが多いが、中央に吹き抜けを設けその周りに縦動線やトイレを配置することで、その問題を解決している。授業では計画を作ることに時間を要してしまったが、外観のデザインについては改善の余地が大いにある。(山中)