孫浜晨「ヒルサイドテラスI棟」
建築設計Ⅳ 代官山コンプレックス/2021年度
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代官山の街並みは、槇文彦設計のヒルサイドテラスによって、30年もの時間をかけて作り上げられてきた。
代官山の新たな象徴とされる代官山T-SITEも、ヒルサイドテラスの影響を受けて設計されている。
ヒルサイドテラスの代官山に与える影響の大きさから、ヒルサイドテラスを継承できるような建築を作りたいと考え、設計した。
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▲ダイアグラム①
ライフスタイルの多様化に伴い、建物の機能も多様化している。
そのため、職と住が一体化した店舗併用住宅を採用し、下階が店舗で上階が住宅のメゾネットタイプとして設計した。
また、セキュリティ対策の観点から、住民用の動線と店舗利用者用の動線を完全に分け、住民用の動線は建物の外側に、店舗利用者用の動線は建物の内側に配置した。
住民用の動線は住民専用の屋上テラスへと繋がっており、店舗利用者用の動線には回遊性を持たせている。
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▲断面図,立面図
ヒルサイドテラスによって作られた代官山の街並みを継承するため、旧山手通り側の建物を2階に抑えた。
それ以上の高さが必要な部分は敷地の奥側に配置することで、通行人に対する圧迫感を軽減させようと努めた。
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▲ダイアグラム②
店舗の出入り口をイベントスペース側に開くことで、イベントスペース側への店舗の拡大が可能になっている。
これにより、経済状況やライフスタイルの変化に応じて、店舗規模を自由に決定できる。
また、建物を分棟配置にし、イベントスペースやテラスには植栽を施すことで、落ち着きのある空間を演出すると共に、緑豊かな代官山の街並みを継承した。
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▲地下1階平面図
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▲1階平面図
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▲2階平面図
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▲3階平面図
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▲4階平面図
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▲外観パース
落ち着いた雰囲気のある代官山の街並みを継承するような外観に設計した。
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▲内観パース
共有スペースや室内のどこからでも緑を感じられるように、植栽を施している。
指導教員:飛田幸作
講評:第三のヒルサイドテラスの提案である。前面道路側の建物高さを10mに抑え、中庭を介して敷地奥側に大きなボリュームを配置するという、ヒルサイドテラスの建築手法を踏襲している。結果的に自己完結することなく周辺環境と調和した素直な建物構成をもった作品になっている。しかしながら、平面計画が単調であり、住居バリエーションを増やすなどの工夫ができれば、さらに高みを目指せたものと考える。(飛田)
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