大野楓「Unsimilarity」

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・コンセプト

武蔵野市には数多くのコミュニティセンターが点在しており、昔から地域活動が盛んな地域である。中でも計画敷地である境南コミュニティセンターは地域センターの起源となる施設であり、1976年から武蔵野市の地域活動の中心を担う施設として利用されてきた。しかし数多くの地域センターが存在する反面、同一の機能・用途・内外観など、画一的な施設が集まった地域となってしまっている。

点在するコミュニティセンターを点としてとらえ、その点同士を結ぶことによってばらばらと散らばる地域センターによって一つの組織を作り出す。不規則な点と線のつながりは、効率化を優先して計画された他の地域センターとは異なり予期せぬ隙間や余白、ずれが生じる。しかし、画一的な地域センターが集まることで生じるずれが、新しい地域との関係を生み出し、画一的から脱却する。

・ダイアグラム

２.１のコミュニティセンター同士を星座のように線で結部ことでコミュニティセンター同士のコミュニティをつくりだす。（武蔵野市のコミュニティセンターで星座をつくるが裏コンセプト）

３.結んだ線分をボロノイ図のように分割していく。本来、ボロノイ図は線分を２等分にして分割する。しかし本計画では２等分する線分と３等分する線分を組み合わせて分割しており、このように分割することで生まれた余白に動線を通し回遊性やアクセスのしやすい計画としている（個人的に工夫したポイント）。

４.敷地に当てはめながら与えられた面積の大きさや場所に応じて適した部屋を配置し、いくつものパターンを検討した。（B1、F１、F2全て異なった割合で分割されている）

・内観・外観パース

ー外観ー

外観　周囲の住宅街になじむように部屋単位の小さな塊がバラバラと組まれたような外観になっている（西側に向かってだんだんと高くなるようになっているのがお気に入り）。また、ところどころに隙間があることで中庭の様子が道からものぞけるようになっている。その為、フリーマーケットやお祭りのような地域住民の自主的な活動の活性化に繋がっている。

・正面

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・中庭

建物に囲まれていることで小さな子供たちが遊んでも道路に飛び出ることがないため安全に外で遊ばせることができる。（不規則な物に囲まれている感じがいいね）

また、屋台やテントを出してイベントをすることができる。

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・駐車場（個人的お気に入りパース）

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―内観ー

・室内広場

下の写真は室内広場の外の扉からの写真。前面道路の通行人が室内広場と中庭を一直線上に見渡すことができるようになっており、外の人の興味を引くようになっている。天井にはボロノイの分割線を使ったスリットが入っており、光が差し込むようになっている。

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・テラス、ギャラリー

中間層を外部にすることで外観に軽い印象を与えるとともに、建物内にも多様な場としての外の空間を取り入れている。

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・隙間によって繋がる場所をつくる

前面道路を通行したときに隙間から中の様子がのぞけるポイントが多くあり、マルシェやお祭りなどイベントがあると楽しげな雰囲気が外にもあふれだすようになっている。

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・配置図・平面図

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・断面図

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講評：ここに入力(改行は不可)(山中新太郎)