大森そよ風「二面性」
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「二面性」というコンセプトで設計した。居住者構成は、父(55)、母(54)、息子(26)、娘(26)で、血縁に基づく家族だが、子どもは就職し、各々バラバラな生活リズムで暮らしている設定にした。家族の同一性ではなく、差異に着目して「住宅」と「シェアハウス」の二面性を持たせようと考えた。また、谷中らしいプログラムとしてカフェを設計した。
https://gyazo.com/fc6a52e0ee65839965a40daea0ce1ef4空間によって個のくくられ方を変えることで住宅とシェアハウスの二面性が生れると考えた。
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△2階平面図
(ピンク:住宅的 黄色:シェアハウス的)
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△1階平面図S=1/50
(ピンク:住宅的 黄色:シェアハウス的 緑:扉の開閉によって、シェアハウス的にも住宅的にもなる)
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△地階平面図
(ピンク:住宅的)
https://gyazo.com/7c4f3c5f1470e1e5f644bfed55211630この建築を利用する家族やカフェのお客さんを全て個人として扱うことで、本来なら家族の領域とされているところににお客さんが入り込み、家族がシェアハウス的な暮らしになる。
カフェの上にテラス席を設け、ここから2階に行き来できるようにした。住居者がテラス席を経由することで個人として扱われ、玄関を経由することで家族の同一性が現れる。1階の部屋も外から入ることで個人として扱われ、玄関を経由することで家族の同一性が現れる。
講評:自身の家庭環境から着想して住民の設定を行い、リアリティを持って設計することができた。最後まで一般住宅にするか、シェアハウスにするか、悩んでいたが、悩み抜いただけあって、「現代の住居とは何か」というところまで踏み込んで考えられた提案になったと思う。(高池)