大久保花香「付かず離れず」
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近年、騒音などの問題から、保育施設が迷惑施設として捉えられてしまう状況が発生している。したがって、このような問題を「距離感」の観点から解決する保育施設を提案する。
https://gyazo.com/5ce2c5497fafc7f9b7c71ead2996f05c住宅街と保育施設との距離感が近いと、子どもたちの活動がより身近に感じられる。そのため、地域の方の中には「うるさい」と感じる人もいる。そこで、地域のための施設である併設プログラムを設けることで、併設プログラムを介して街とつながり、園児と街・地域住民の「付かず離れず」の関係性が保たれる。
https://gyazo.com/19600746c8686e6f95784156320c1210この保育施設の敷地には、様々な目的を持った地域の人々が訪れる。そして、床レベルの変化から生まれる「見る・見られる」の関係は人とのつながりを持たせる。
https://gyazo.com/ed7689a45b9cf0a317ea19f3009ae2cc「見る・見られる」の関係は、園児の学習や好奇心の向上にもつながる。
https://gyazo.com/74cb469531261f9e6dcd3ccaf234f943断面図・北立面図・東立面図
https://gyazo.com/22e0a08261c26f6c75af0ed9aaf86870内観写真
保育の空間を取り囲むように複数のプログラムが併設され、それらが断面的・平面的に多様な関係性を作っている。保育施設に対しよくリサーチを行い、近隣住民・公園を訪れる人・子供・親といった各視点からの要望に、プログラムを組み立てるところから考え、真摯に向き合った意欲的な作品。丘のようなダイナミックな形にも挑戦した。ただ、保育の空間自体の検討が不足したことは今後の課題である。(内部)