佐藤花音「自然と人間の調和」
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■設計趣旨
私たち人間は自然の上で生きているにもかかわらず、自然とは切り離された建築の中で過ごすことが多いように感じる。そこで自然と人間が調和した彫刻ギャラリーを作ることはできないのかと考えた。下部分の曲線的で地層のような形にしている部分を自然、柱とそれに繋がる屋根部分は「幾何学」をイメージし、人間に例えた。そして、自然と人間の部分を繋げて一つのものにすることで調和を表した。
■ダイアグラム
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削った部分を捨てるのではなく地上に積み上げることで自然の部分を生かすことを意識した。
■外観
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■各種図面
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鑑賞者が自由に移動ができるように彫刻ごとに仕切りは作らず、出入り口を多くした。
平らに続く面をなるべく少なくし、高低差を出すことで自然の不規則さを表現した。
柱をばらばらに立てることで、自然の不規則さという部分で共通点を持たせ、屋根へと繋げた。
■アクソメ図
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講評:地面を掘ることによって展示空間を創出しながら、掘削することで生まれた土を地表に盛ることによって人口的な地形をつくり出している。さらにその上に、幾何学に割られた屋根を架けることで、展示空間はより守られた場所となる。そこにある自然(土/地表)に対して、人間が手を加えて、建築をつくっていく原初的な作法が見えてくる。(井本佐保里)