佐藤花羽 「瀕死の白鳥」
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バレリーナは空間を創造する設計者
バレリーナ(クラシックバレエダンサー)は、舞台上で一時的に消えていく身体の軌跡によって空間を設計している。空間を「構成しては、消す」を繰り返す。
この消えていく過程に美があり、軌跡を建築的に記録することでダンサーが創り出す美しさを空間にも表現できるのではないか。
設計概要
クラシックバレエに着目し、バレリーナの身体運動を抽出・重ね合わせることで空間を生成する、身体から建築を導く設計手法による文化施設を提案する。幼少期からバレエを続けてきた経験から、バレエダンサーは建築家と同様に空間を構想する存在ではないかと考えた。本計画では、カミーユ・サン=サーンス作曲「白鳥」をもとに、ミハイル・フォーキンがアンナ・パヴロワのために振付けた「瀕死の白鳥」に着目し、この作品が生まれたサンクトペテルブルクを舞台に計画を行う。舞台上における身体の重心や位置関係、動きの軌跡を読み取り、それらを空間構成へと転換した。傷ついた白鳥が死に抗う強さと、最期に魂を宿して翼を広げる動きの軌跡を、バレリーナの柔軟性と重ね合わせながら空間として立ち上げる。建築を身体を収める器としてではなく、身体の運動や感情の痕跡から生成されるものとして捉え直すことで、身体が空間を受動的に体験する存在から、空間を能動的に生み出す主体へと転換される可能性を示している。
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講評:ここに入力(改行は不可)(山中新太郎)