伊藤茉奈「重なる3つの世界」
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佇んだり寄り道してみたり、代官山の散策性を踏襲した高い自由度を有する人工地盤を積層させ、機能が異なる3つの世界を作り出す。境界でありながら境界ではない二面性を持つこの人工地盤は、地盤を介する地下住宅や、欠けた地盤からの視線や音のつながりなど、区分されながらも人工地盤が存在することによる多様性と適度な距離感を保っている。
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△3つの世界のダイアグラム
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△断面図、3つの世界がそれぞれの世界を作り出す。
講評:敷地上空に2枚の人工地盤を導入することで、3つのグラウンドレベル(地上階)を生み出すという大胆で意欲的な提案である。最上層は低層集合住宅が広がる住宅地となり、下層は代官山的な分棟構成の商業地となっている。最も提案性があるのは中間層であり、新しい住まいかたや商業活動の場となっている。地盤面の大きな開口により、通風、採光が確保され各層のつながりも生まれる。丁寧に描き込まれた図面表現も素晴らしい。(佐藤光彦)
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