丘晴通「風待ち港真鶴」
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設計主旨
真鶴に古くから残る貴船まつりに着目し、3つの地域活性化施設を計画した。
敷地である真鶴は神奈川県の南西に位置する町で海に向かってすり鉢状に下る地形に建築と自然が広がっている。
現在、地域産業の衰退や駅、道路といったインフラの整備によって、山側にある真鶴駅や道路を利用して、他の地域で仕事に行く人が増え、真鶴の海側と山側のコミュニティが分断されてしまった。
そこで「貴船祭り」を分断された真鶴をつなぐ契機として着目し、日常的な機能の中に祭りの要素を組み込むことで、日常的にも海側と山側がつなぐことを考えた。敷地は貴船祭りの神輿の巡行ルートの拠点となる場を3つ選定した。ハレの日には祭りを補助し、ケの日にはハレの日の賑わいをひきこむ。ハレとケ、両方から真鶴を補助することで、この町の地域活性化を試みた。また、真鶴の特徴的な風景や暮らしの要素をデザインコードとして抽出し、建築に適応することで、真鶴らしい建築を目指した。
提案
インフラの整備や海に関連した生業の衰退によって分断された真鶴を、300年以上続く「貴船祭り」を契機として地域活性化とコミュニティの再生を提案する。
祭りによって生み出されるコミュニティによって分断された地域をつなぎ、貴船祭りの伝承と地域活性化を目指す。
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設計手法
スケッチや写真から抽出した要素をデザインコードとして適応し、真鶴らしさを獲得する。
https://gyazo.com/fe411e4d64d10e193fe93eacb15fabcd
siteA 生活拠点×祭りの観覧の場
市場や食堂、銭湯からなり、真鶴の住民の生活を補助する役割を担っている。また、ここでは来訪者も、観光の拠点として利用する。
地域住民の生活を体験するように来訪者が入り込み、交流が生まれる。ハレの日には祭りの観覧の舞台にもなる。
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siteB 生業拠点×小早船の倉庫
石材産業や漁業施設、アトリエからなり、複数の軸が貴船祭りで使用する小早船の倉庫で交差するように構成されている。地域住民・
アーティスト・そして働く人が日常的に貴船祭りに思いを馳せる。
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siteC 文化拠点×練習の場
斜面を登るように会議室やワークスペース、カフェ配置され、その頂上に貴船祭りで奉納する鹿島踊りや囃子太鼓の練習の舞台が配
置されている。踊り練習風景や囃子太鼓の音は訪れた人に貴船まつりを伝承する。
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講評:ここに入力(改行は不可)(今村雅樹)