日記15
最近ホラーを少しずつ観るようになった。昔は嫌いで観なかったんだけど。
嫌いな理由が、びっくりさせられるのが苦手だから。ホラーそのものは苦手ではなくて、今や懐かしという感じのネット怪談とかは大好きだった。文章のホラーは視覚や聴覚に突然訴えかけて驚かすとかは原理上なくて、イマジネーションによって恐怖を掻き立てているのが良い。
最近観るようになった主な理由は、たいていのびっくりホラーって自分が思っているほどはびっくりしないということに気づいた(いやびっくりするんだけど…なんか若いの頃に思っていたほどじゃない)ことと、コワすぎシリーズの「ホラーの体でコメディをやる」作品が結構ツボだったからというのもある(ちなみに最近コワすぎを見直した)。
コワすぎの白石監督作品でいえば、カルトはすごい良かった。超B級だけど。ケレン味強すぎる霊媒師が出るのがすごく良い。仮面ライダーオーズファンのみなさんは、アンク(としか思えない三浦涼介)が大活躍するので観て欲しい(白石監督はオーズ観ていないらしいんだけど)。
白石作品が好きになりすぎて、貞子vs伽椰子は絶対ヤバいでしょ…という感じで、それを観るためだけにリングシリーズと呪怨を見た。全部じゃないけど。今まで見たことなかったんだよね。テレビで流れている機会とかはあっただろうけど、ちゃんと見たことなかった。
リングは結構良かった。例の貞子がテレビから出てくるシーンが先行しすぎて、びっくり系なのかと思ってたけど、どっちかっていうと自分の好きなタイプで、心霊現象の根幹にある人間の怨念とか、呪いを解くためのロジックを探る作品で良かった。らせんはかなり「は?????」ってなったけど、wikipediaによると原作シリーズはいろいろとヤバいっぽいのでむしろ原作は読みたくなった。らせんはシンプルに映像面・演出面で好きじゃないポイントが多かった。その他の映像シリーズ(リング2やリング0など)は観ていない。原作のほうに興味がいってしまったので、映画オリジナルであるリング2にあまり興味が持てなかったし、らせんの映画的魅力のなさに萎えたのもある。
呪怨は…。個人的には典型的な自分が全然好きじゃないホラーだったので深く語らないようにしよう。映像的なチープさが目立ったのは、この時代のハイビジョンすぎるテレビに昔の映像が耐えられなかったのかもなぁ。
貞子vs伽椰子に関しては白石節という感じですごい良かった。もう俺白石監督作品だったらなんでもウケちゃう感じになっているかもしれない。まともそうな霊媒師がやられて漫画顔負けのふざけた霊媒師が出てくるパターンも天丼って感じで好き過ぎる。
そう、で、「来る」ですよ。最近インターネットで話題だから気になって自分も見たんだけど、これまた白石監督っぽいケレン味がすごくてよかったんですよ(白石監督作品じゃないんだけど)。あんま深く語らんから気になる人は観て欲しい