日記4
原作、ゲームとしては良いところも悪いところもあるんだけど、シナリオは良いところの最たるものだと思う
のだけど、アニメ、あんまり面白くない
理由を分解していったらいろいろありそうなんだけど、最たるところは主人公の言動が異常で、感情移入できないからだと考えている
原作はいわゆるアドベンチャーゲーム形式で、主人公の人格は短文の選択肢としてしか現れない。基本は会話劇から成り、いわゆる地の文はない
ポリシーとして、あえてハッキリとした人格を与えていない感じがある。「正義感」とか「楽観的」、「誰とでも対等に接する」みたいな骨子は存在するけど、言動(選択肢)から見える人格に一貫性はまったくない
人格がふわふわしているおかげで、プレイヤーは自己投影しやすく、シナリオにバッチリ感情移入することができる
このような作品をアニメ化したらどうなるか。主人公を一人の人間として成立させなければいけなくなるので、人格を確立しなければいけない
自分自身に特別なスキルはないが、「正義感」があって、「楽観的」で、英霊相手でも「誰とでも別け隔てなく接する」人間を主人公として描こうとするとどうなるか
イキリ鯖太郎という呼称は知っていたけど、そこまでの騒動だったの上のリンクを見てはじめて知った。自分がここまでに書いたようなことも含めてよくまとまっていてウケるな
非人道的なことに対して素直に正義感を振りかざしたり、絶望的な状況でも楽観的なセリフを吐いたり、英霊や神が相手だろうと対等に接するという人格を、表情や挙動も交えて具体的に描いてしまうととたんに腹が立つキャラクターになる
「対等に接する」という部分が、誰に対しても(基本)タメ口というのがまた拍車をかける。敬語とかを使って距離を作らないというのが主人公の特徴のひとつなんだけど、この特性を具体的な人格として描写すると途端にヤバくなるな
ともかく、主人公が「なんかヤバいやつ」になった時点で、アニメを見ていてもなんかヤバいやつがヤバいことしてるなーという感想にしかならなくなる
いや、主人公に限らずみんなヤバいけど。FGOのキャラ、アニメーションで具体的な肉付けを与えるとヤバくなるキャラばかりじゃなかろうか。格好とかもそうだし。オイ牛若丸!!!!!
結論: 全員ヤバいからヤバい
雑になってきた
まあこの指摘、特に気になる部分を書いただけで、アニメのバビロニア、全体的に演出とか脚本が悪い感じはすごいする
主人公にアニメの登場人物としての人格を与えるのはすごい難易度高いだろうなーとは思うけど、もっとやりようもあったんじゃない、とかも思ってしまうし
主人公の描写ひとつとっても、アニメだと、怒りに任せて「でてこい○○○(敵の名前)!!」とか叫ぶシーンとかあるんだけど、原作のシナリオ見返したらそんなこと言ってなかったし。なんか、主人公の「イキリ」キャラを助長するような描写を選んでる感じがあるんだよな
決して万人にオススメするものではないけれど、FGOのシナリオを楽しみたいのなら原作をやったほうが良いです
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