名刺代わりの小説○選
経緯
そもそもは2019年にTwitterで流行ったタグか
現状5選
夏目漱石『それから』
強過ぎて読み返す勇気がない。ので、逆に言えることがない。
今野緒雪『マリア様がみてる』シリーズ
尊敬とは何か、信頼とは何か。キャラクターたちが心の奥を触り合い、時に傷だらけになりながら体現していく。
読んだことのない人が抱くイメージと実際の内容はだいぶ距離がある。
が、用語や言葉遣いは間違いなく独特な世界なので、「それ以外はむしろ普通だよね、リアルだよね」とすんなり思えるかどうかには個人差がありそう。
人間社会から悪意を排除して、それでも生じる摩擦を考えるというのがこの作品の核だろう。
個々に性格と背景があるからには、悪意がなくとも問題は起きる。
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』(亀山郁夫 訳)
高校の頃に一度挑戦して挫折したが(訳も古かった)、大人になってから読んでイワンの語りに甚く刺激を受けた。
人間はままならない。ゆえに支柱となり、ゆえに唾棄されるのが宗教か。
ヘルマン・ヘッセ『少年の日の思い出』
中学の教科書に載っていたものだが自分の根幹のひとつになっている。
誇りが傷ついたとき、そこで何が起きてしまうのか。
作中では、たまたま人は死ななかったが。
鈴木るりか『さよなら、田中さん』
著者の若さに衝撃を受けたが、「その歳にしては」どころの話ではなく、たとえ著者が還暦でも同じ感銘を受けただろう。
生きるって難しい。しかし己を認めることさえできれば、苦境の中でも笑って生きていけるのかもしれない。
次点
三国志
羅貫中『物語 三国志』(芦田孝昭 訳)
生越嘉治『子ども版 三国志』全10巻
オー・ヘンリー『O・ヘンリ短編集』
有川浩『図書館戦争』シリーズ
川瀬七緒『シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官』
村上春樹『騎士団長殺し』
大山淳子『猫弁〜天才百瀬とやっかいな依頼人たち〜』
沼田まほかる『ユリゴコロ』
歌川たいじ『やせる石鹸』
漫画
水上悟志『スピリットサークル』
城平京『スパイラル 〜推理の絆〜』(水野英多 画)
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10選までいかないので○選としておく
そのうち10選になったらいいな
「次点」は、「名刺代わり」になることはないが何かしら価値観に沿うところが多くあるものなど
小説が刺さりにくい体質(?)なので選びにくい…
何かしら感じ入るタイプだけどその一方で深く影響を受けたと言えるほどにはなりにくいというか
おとなしく読んでいられない極度の飽き性ゆえにそもそも読んでいる数も大したこと無い。。
同じ理由で映画はほとんど見ていない。
10冊に1冊も深々と刺さるものはないわけで…