▽集中のために話の脱線と復旧を絶やさない人々
nora.iconすごく好きな種類の人たちはトークがとても愉快で、それというのは「一歩二歩だけ脱線して聞き手を振り回しておきながら次の瞬間には何事もなかったように元の道に戻る」ことを無限にやる話し方なのだが、私はそういう文を書きたいという気持ちがある。（が、それが何かに繋がっていくかわからない）
nora.icon好きな話者たちは、脱線し続けない程度に俯瞰的に場を捉えていてその場全体に対して集中しているのだが、口から出てくる話そのものは全く集中を欠いているかのようにあちこちにジャンプするし、結果的に幅も向きもめちゃくちゃな反復横跳びをしながら何故か着実に前に進んでいるようなトークをする。
nora.iconその人たちは割と自身のことを「飽きっぽい」と表現することが多く、常に話に飽きている状態ゆえにあちこちに跳んでいないと集中が続かないのだろうと思うが、つまり「集中のために跳んでいる」のであろう。