Kakauに触ってみた
2021/07/17リリース
pokarim(@pokarim)
エディタのアルファ版をリリースしました。
エディタをちょっとだけ試したいかたはこちらをどうぞ。
ログインせずに試用できます。
大事なことを書き忘れてました。WindowsやMac上のChromeでのみ動作します。他ブラウザやスマホ・タブレットは未対応です。
kakau はカカウと読んでいます。ハワイ語で「書く・描く」を意味する kākau(カーカウ) と日本語の「かく」の響きが近いのがおもしろいと感じて、両者の中間的な響き・つづりをイメージして名付けました。
デモページを触ってみての感想
ツイート
nora.iconおお……!! すごい、やれたらいいと思っていたようなことが一気に色々できるようになっている。紙ならともかくPCに向かった時には使っていなかった脳の部位にバリバリ電気信号が送られているような感じがします。
nora.icon紙では普通にやれることがデジタルであることによってツールに振り回されるということはしばしば発生するし、感動だけで使おうとすると多分そうなるけど、「紙であればこうできるのに」というのを既に抱いているものについて活用すると非常に有意義に使えそうだなと感じています。
nora.icon紙というか、「板書」を思い出す感じがする。
機能ごと感想
tab break
面白い挙動だなと思う
個人的には補足説明や例示、記入日などをくっつけたいときに使いたいなと思った
どういう使い方をするときに威力を発揮すると想定されているのだろうか
column break
アウトライナーを複数列にできたらいいのになってめっちゃ思ってた
画面は横長なので、横に情報を増やしていけるのはとても良い感じがする
現状→課題→解決策、を整理するとかにも使えそう
curly brace
これすげーっ
紙や黒板に手で書く時はごくごく当たり前にやっていることだけどデジタルツールではなかなかお目にかかれない機能
大昔、Wordに色々情報をまとめていたときは強引にこういう見た目になるように画像とテキストボックスを配置したりしていた
アウトライナーではその時々の文脈で「つまりはそういう状態である」ということを解釈していたのが、Kakauだと実際に見た目の上で区別できる
table
おお、素晴らしい
tab break単体だと用途が曖昧な感じがしたけど、tableに収めるものとすると情報の連なりとして非常に納得感がある
View
3つのモードがあることで痒いところに手が届く感じがする
確かpokarimさんのツイートでも語られていたけれど、Wordは本当にすごいアプリケーションであると思う一方で、「結局今内部的にどういう状態になっているのかがわからない」というもやもや感があり、無理して処理されていたような箇所に時々意図しない挙動が生じたりするストレスがあった
(ツール開発の知識が全く無いので「内部的に」という言い方が適切かはわからない)
Normal viewだとやはりWYSIWYGゆえのわからなさがある
Outline viewにすることでそれが全部わかる
更に両方表示することで試行の結果が一目瞭然で、思い通りに操作できる感じがある
途中改行の挙動
Enter以降が兄弟ノードになる(一般的な挙動)
Shift+Enter以降が子ノードになる
Ctrl+Enter以降がノード内で改行される
長い文章があるとcolumnがどんどん右に追いやられてしまうのでノード内で改行できるのはとても便利
なんか面白い!
チェックボックスを兼ねるアウトライナーだとCtrl+Enterでチェックが入るため改行にならない
ノート機能があるとShift+Enterでノート編集になる
見出し
インデントレベル0から更にShift+Tabでインデントレベルをマイナスにしていくことで見出しが大きくなっていく
すげえ!?
発想がすごい、そして(慣れれば)非常に自然である
columnのインデントレベルをマイナスにした時の挙動も面白い
ちょっと複雑なようなので頭使う必要があるか
従来のアウトライナーとの比較
従来階層にすることによってのみ二次元であることの恩恵を享けていた
制限があることによって、使うことが簡単
奥の深さは果てしないが、振り回されるのはおおよそ自分との戦いによるもので、ツールの難しさではない
Kakau二次元であることが持つ機能をアウトライナーに取り込んでいる
自由になったことによって、使いこなすのは難しくなっているかもしれない
予めイメージを自分の中に持っている人はそれを再現すればいいだけなので何も支障はないと思われる
一方で、ツールの機能に対するワクワク感ばかりが先に立ってしまうようだと、やれそうなことを色々思いついてしまうことが結果的には逆に自分の生産性を下げる可能性がある
無論それはツールの問題ではなく、使う姿勢の問題
内容によっては敢えて従来のアウトライナーにあった機能だけを使う、といった切り替えができるかどうかが鍵かもしれない
機能を使うために使う、ということにならないような心構え
ログインして使ってみた感想
Σ(゚Д゚)
神経が行き届いている感じがする
なるほどFullscreenはこういう挙動か
素晴らしい!
https://gyazo.com/2507754e7805a6f3f62fc666dcef6a20
よくわからないところ等
Normal viewでバレットが表示されるタイミング?がよくわからない
https://gyazo.com/1cc9df4b76046b1204e3219575365682
1-1にはバレットがないが、2-1にはバレットがつく
バグ?
table内ではバレットは要らないかも…?
ただ、table内にcurly braceを入れたりするとすれば、そこにはバレットが欲しい気がしなくもない
→table内を選択した状態でCtrl+Bでバレットが消える!(pokarimさんに教えていただいた)
この機能があるなら気にならないやつだ
編集中は表示されていてほしいこともあるので(インデントレベルを可視化したい)、すっかり消えてしまうとそれも困りそうだと思った
インデントレベルが0の行にバレットがないのは、アウトライナーの延長としてこのツールを考えると違和感がある
逆にScrapboxとは似ているんだけど
というか単に慣れの問題であって、ツールに変更を求めるようなものではないような気がするな
というか、バレットがないことによって空行が作りやすいのか
むしろバレットをつけてはいけないのかも?
いや、それは何も記入していない行にバレットがつかないことによって実現されている
そこが地味に良い