自己組織化
複雑系の構成要素間の相互作用は、大域的なパターンや振舞いを生み出しえる そこには中枢的・外在的な制御機構がないため、この現象はしばしば自己組織化と呼ばれる
自己組織化するシステムの 「制御」 は構成要素の間に分散しており、それらの相互作用を通じて統合される
自己組織化は、物質の結晶パターンや生物個体の体構造などの物理的・機能的構造を生むこともあれば、魚の群れ行動や動物の筋組織内を伝播する電気的パルスなどの動的・情報的挙動を生じることもある
この過程を通じてシステムがより組織化されるにつれて、時間とともに新しい相互作用のパターンが創発し、さらに複雑性が増すこともある