日本の同性愛史
1910 年代、女性同士の親密な関係性が社会問題に
輸入された同性愛概念と結び付けられた
女性同士の心中事件や、エスやおめと呼ばれる女性同士の親密な関係性 これらの関係性は 「仮の同性愛」 として、受け流された
実際の同性愛者も男性との結婚を余儀なくされ、不可視化されていたと考えられる
同性愛概念が輸入される前の男性間の親密な関係性
互いの成長に資する、男らしいもの、とされた
遊女とより賢い男と親密になる方が成長する、という根拠
男性間の性行為さえしなければ礼賛さえされた
1900 年代に高等女学校ができると、男女学生の恋愛が主流化 男同士の絆は、男の友情へ
1910 年代に同性愛概念が輸入され、通俗性欲学が流行 男性同性愛が変態性欲として問題化されると同時に、同性愛者を自認するものも登場 同性愛者が一定の属性を持った集団として認知されるようになったのは 『人間における男性の性行為 』 の発売 (1950 年) が契機 1960 年代には、「ホモ」 という言葉が差別的なニュアンスも持ちつつ発明された 日本において、同性愛として言及される対象が、戦前の女性同性愛者から戦後の男性同性愛者に重点が移行した
参考文献