強権的指導者の時代
from TOPPOINT 2022 年 10 月号
1945 年当時の世界の民主主義国家はわずか 12 ヶ国
2002 年には 92 ヶ国になり、初めて独裁国家を上回った
いま、民主主義の衰退が始まっている
中心に、強権的指導者の台頭
中国とインドは強権政治に傾倒
ナショナリズム、自国は強いというレトリック、自由主義への敵意
ロシアとトルコも強権的指導者による運営
EU のハンガリーやポーランドでも強権的指導者の手法
ブラジルとメキシコも
強権的指導者の政治スタイルは、権威主義体制に限定されない
強権的指導者の潮流
1999 年、ロシアでウラジーミル・プーチンが政権を掌握
当時は既存の世界秩序の中で信頼されるパートナーと見られることを望んでいた
2008 年のジョージアへの軍事侵攻で世界秩序の敵に
2012 年、中国で習近平が権力を握る
1976 年の毛沢東の死去から、中国共産党は集団指導体制に移行していた
共産党宣伝部が習近平を個人崇拝するように
インドでは 2014 年に選出されたナレンドラ・モディ首相が同様の道
2015 年、EU で強権的指導者が躍進
ハンガリー首相ビクトル・オルバンが中東からの難民流入を阻止するなど
背景にある現代社会
冷戦後、経済では自由市場、政治では民主主義が選択された
2008 年の世界金融危機はリベラルなコンセンサスの背後にある経済的前提を砕いた
ネオリベラリズム (新自由主義) という言葉が、批判的な言葉として利用されるように
リベラリズムの危機の兆候
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