家族法
日本家族法の歩んだ道
日本における家族法の理念の転換は大きく 3 つの立法に注目して理解できる
1. 1890 年 (明治 23 年) 公布の
ボァソナード民法
フランス法の影響を受けており、特に家族法の部分が批判 → 帝国議会は法律として公布したにもかかわらず実施せず
自由・平等の精神に基づく
2. 1898 年 (明治 31 年) 施行のいわゆる
明治民法
封建的家父長的家族制度
3.
第二次世界大戦
後の 1947 年 (昭和 22 年) 改正の
民法
の家族法 (
昭和家族法
; 現行法)
女性が嫁として既存の夫の家に入るという婚姻形態から、婚姻によって新しい家族が形成されるという考え方に
男女平等
の原則を実現
現代家族と家族法
人権論から見た家族・親子制度の基底的原理について (1) −憲法秩序における 「人間の尊厳」 原理の規範的一場面−