健常発達という病の昭和的治癒モデル
周りからの承認に左右されないほんとうの自分を見出す、ということ 赤裸々に自分をさらけ出さなければならない、ほんとうの自分へと垂直に登攀しなければならない、そしてそれこそがばらばらの自分を一つに束ねてくれる、という思想
1 節 : 幼少期の去勢恐怖が抑圧 → 恐怖の情動だけが対象から切り離されて残る 2 節 : おとなになってから、恐怖が再活性化され、理由もわからずそれが怖くなる
一定の秩序が成立している場所で育った子どもにとっては、叱られるのは単に嫌なこと 規則や秩序が崩壊している不安定な場所で育った子にとっては、叱られることは、規則や秩序で支えられた世界が存在することを保証するかすがいになる場合がある お父さんは叱ってくれないのではないか、という不安に対する抑圧は原抑圧という 叱られることへの不安はシステムの中での不安、叱られないことへの不安は、システムそのものに対する不安
いわゆる五月病は、昭和的な健常発達の人の典型的な人生の構図 大学入学という目指してきた門の先には努力に釣り合わない日常の延長しかないし、門を超えてしまったので目指すべき門も失った
参考文献