人口大逆転
著 : チャールズ・グッドハート、マノジ・プラダン
訳 : 澁谷浩
from: TOPPOINT 2022 年 8 月号
過去 30 年、世界は理想的な経済状況だった
労働力に大きな供給があったため
基本的な要因
中国の台頭
1980 年代の中国の特色ある社会主義 : 社会主義思想を市場経済と融合
2001 年に世界貿易機構 (WTO) に加盟
労働人口の増加
中国の労働人口は 1990 年から 2017 年にかけて 2 億 4000 万人以上増加
ソ連崩壊によって東欧全体 (バルト三国、ポーランド、ブルガリアなど) が世界貿易システムに組み込まれた
先進国における人口構成の 2 つの変化によりさらに加速
依存人口比率 (依存人口) に比較して労働年齢人口が増加
労働年齢人口に占める、賃金を受け取って働く女性の増加
労働者の交渉力の弱体化
労働力が増えたため
特に未熟練労働者や半熟練労働者
労働組合の加入者の減少
それによるデフレ圧力
金利の低下
株価と住宅価格の上昇
利益を得たのは先進国の技術的・人的資本の所有者と中国・東欧の労働者
国家間、世界全体の所得格差は縮小
先進国内の所得格差は拡大
先進国内で有権者が政治に対して信頼しないように
政治におけるポピュリズムの台頭、経済における自由主義の危機
ポピュリズムの台頭は移民に対する態度による
今後 : 人口大逆転
世界の労働人口は減少
国連の 「高齢化する世界人口 2015」
高齢化 → 介護の必要性
介護は感情的なサポートも必要なため、ロボットでは代替できない → 多くの労働力が介護に
認知症について、誰もがなりうる世界
インフレの再来
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