プロトタイプを構築せよ
独立したプロトタイプを構築しよう。 目的はこうだ。
* 潜在的なニーズを含む要件を理解すること
* システムにおける人間とコンピュータのやり取りについて検討すること
* 設計上の判断について、費用対効果を検討すること
プロトタイプは小さいシステムであり、今わかっている最大の知識を使って、いくつかの課題を個別に検討する。 その小さいシステムを調査することで、自分が現在持っている知識が正しく十分であるかがわかる。 プロトタイプは外部インターフェイスと突き合わせるときに特に有効だ。
作業が終わったら、プロトタイプは捨ててしまおう。 この 「捨てる」、という行為は意外と重要だ。 プロトタイピングの目的は知識を獲得するためなのだから、プロトタイプはプロダクトに必要な詳細を無視できる(また、そうしなければならない)。 しかし、そのような詳細(たとえば、スケール、性能、堅牢さなど)をプロトタイプベースのソフトウェアに盛り込もうとすると、山盛りになって食べきれなくなってしまう。