プロダクトチーム・プロダクト組織のチームリーダーや組織マネジャーの役割・目標設定の方法
大上段として、チームや組織には与えられた目標があり、与えられた前提や制約がある
(チームや組織が自律的に目標を設定することもある)
チームリーダーや組織マネジャーの役割
チーム・組織の目標達成のために、チームや組織のマネジメントを行う
プロジェクトマネジメントとは別だが、チームや組織としてプロジェクトマネジメントを行う必要はある (= 本人がやってもいいし誰かに任せてもいい)
組織マネジャーの役割は、1) システムを開発し、2) システムを保護し、3) システムを方向付けること
ここで言うシステムとは組織・チームのこと
IT システムを開発・運用するようなのと似たようなイメージ (エンジニアはユーザーがシステムとどうインタラクションして、システムがどうふるまうかを決めるが、エンジニア自身がユーザーとインタラクションするわけではない)
ただし、チームリーダー・組織マネジャーの場合はその人もシステムの一部として振る舞う部分で違いはある
プレイヤーとしてリーダーやマネジャーがどう振る舞うのが効果的かも考える必要
リーダー・マネジャーのアウトプット = 自分の組織・チームのアウトプット + 自分の影響が及ぶ近隣諸組織・チームのアウトプット
自チーム・自組織だけでなく、周辺やより上位のチーム・組織のアウトプットを向上させることも意識する
人が仕事をしないのは、能力がないか意欲がないかのどちらか
マネジャー・リーダーがやるべきは、部下の教育とモチベーションの向上
重要な考え方
業務をうまく運営するためには良いインディケーター (指標) が必要
指標や目標を決めてチームとしてそれを追う、そのための方法はメンバーに任せる
チーム、人を通して成果を出す & 生産性を高める → テコ作用を意識する
リーダー・マネジャーが少しコストをかけることでメンバーひとりひとりの生産性が上がるなら、小さなコストで大きな効果を生むことができる
リーダーやマネジャーが存在感を発揮しなくてもチームがうまく回り、成長していくというのが目指すべき状況
チーム・組織が目標達成のために扱うべきもの (人、物、金、時間、技術、情報)
目標
組織目標、チーム目標を分解して、チーム・組織内で追いかける目標にする
KPI 指標の設計
人
個々人について知り、動機づけをし、力を発揮してもらう
創造性を発揮できるように環境を整えたり、価値観をすり合わせたり
体制 (チーム規模、どういう技能が必要か、誰に何を任せるか)
アサインメント、エンパワメント (権限委譲) も
プロセス・コミュニケーション
チーム外からのインプットを受けてからチーム外へのアウトプットを出すまでの一連のプロセス
チーム内コミュニケーションも
プロセス品質も
お金まわり (収支、コスト、予算)
その他の開発基盤となるツールやアカウントなどの管理
案件 (プロジェクト)
優先度、スケジュール、リスク等々のプロジェクトマネジメントの観点
生み出されるプロダクトそのもの、運用対象のサービス・プロダクト、中間成果物
プロダクト品質
技術、情報 (ナレッジマネジメント)
これに類する話で個人的に好きな書籍
HIGH OUTPUT MANAGEMENT
Management 3.0: Leading Agile Developers, Developing Agile Leaders