ゼロトラストアーキテクチャ
ゼロトラスト・アーキテクチャは、ゼロトラストの概念を利用し、コンポーネントの関係、ワークフロー計画、アクセスポリシー等を含むサイバーセキュリティ計画のことである。 従って、ゼロトラスト企業とは、ゼロトラスト・アーキテクチャ計画の産物として、組織のネットワークインフラストラクチャ (物理的および仮想的) と運用ポリシーを指す。
(NIST SP 800-207 : Zero Trust Architecture (ZTA) より)
ゼロトラストモデルでは分散型アーキテクチャが採用
コントロールプレーン : アクセスポリシーや認証を集中管理する
データプレーン : 情報資産に対するアクセス制御処理
コンポーネント
Policy Decision Point (PDP) : コントロールプレーンに配置
PEP からのアクセスリクエストに対して、アクセスの可否を決定
以下の 2 つから構成
Policy Engine (PE) : リソースへのアクセス可否を判断し、記録する
Policy Administrator (PA) : PE の判断に基づき、PEP に対してアクセス主体とリソース間の通信の確立や停止を指示
Policy Enforcement Point (PEP) : データプレーンに配置
PA と連携し、アクセス主体とリソース間のアクセスの制御や監視
PEP の配置の仕方により、4 種類のデプロイメントパターンがある
ゼロトラストモデルでは情報資産ごとに PEP を配置する
が、一足飛びにその状態にすることは難しいので、まずは同じ信用レベルのゾーン単位で PEP を配置することを推奨
アクセス制御
PE はトラストアルゴリズムによりアクセス可否の判断を行う
アクセス主体の属性だけでなく、場所や時間、利用するデバイスなどの環境属性なども利用する