システム原型
システム思考における、繰り返し起こる特定の型の構造
原型 1 成長の限界
自己強化型のプロセスが成功の好循環を生み出すが、成功を減速させるバランス型のプロセスによる副次的な影響も生み出す
組織変革も、成功により脅威を与えられる人たちにより妨げられる
成長の限界に対してバランス型ループの中の制約要因を変える
リーン生産方式を例にすると、組織内の権力を再配分する真摯な努力と、一方的な統制をやめる覚悟が必要
原型 2 問題のすり替わり
根底にある問題への対処が難しい (漠然としていたり、取り組むと犠牲が大きい) ことにより、問題を、効果的に見える応急処置を取ることにすり替える
根底の問題は悪化する
構造 : 問題の症状に対する 2 つのバランス型ループ
対症療法的な解決策による副作用の自己強化型ループかあることも
頻繁に起こる問題のすり替わりとして、目標のなし崩しがある
状況を改善する圧力と、目標を下げる圧力
ほぼ全ての中毒の根底には問題のすり替わりがある
根本的な対応には、長期的な方向性と共有ビジョンの意識
問題に対処できる方法が、根本から表面までいくつかあることを認識することが大事
参考文献
学習する組織 ―― システム思考で未来を創造する