いじコミ
いじわるコミュニケーションの略
健常発達の人の特異な承認欲求の在り方と関わる
適度な量のいじわるを、互いの社会的階層 (スクールカーストのようなもの) や個人的力量に応じて小出しにジャブ打ちしながら、子ども社会における自分の立ち位置を決めていく技術のこと
自分が何をしたいかが、他人が自分をどう思っているかよりも主要な関心事になる ADHD や ASD の傾向のある子は、だんだんとこのいじコミの世界からはじき出される
洗練されれば高度な対人スキルに仕上がるコミュニケーション技術の側面がある
時期
早熟な子の場合、小学校入学の前後ぐらいにはそれを意識しながら行動し始める
女の子の場合、いじコミにより成立する社会が一応の完成をみるのが 10 歳ごろ
そのころに最大多数がいじコミを習得する中で、それに乗れない子が孤立して事例化することがある
男の子の場合は、それよりも遅れて、暴力も含む非文化的な形で発現するのが典型
参考文献
普通という異常 健常発達という病