何が長期的に出生率を下げてきたのか
出生率の低下は、ほぼユニバーサルな現象
前近代では女性は多くの子を産んでいたが、死亡率が高かったので定常状態に近かった 現在では、いわゆる経済先進国でなくとも出生率 (期間合計特殊出生率) が 2 を切っている国が多い 世界の出生率を長期的に押し下げてきた直接の要因は、死亡率の低下 死亡率が高かったときは、とりあえず産んでからその後調整
人口転換論の教科書的定義では、死亡率の低下が先行し、一定のラグがあって出生率が低下する、とされる このラグのあいだに人口増加
先の出生率の動向をみるかぎり、世界の多くの地域はこの惰性の段階、あるいはそれにさしかかっている