宮本茂的な意味でのアイデア
宮本茂的な意味でのアイデアがひとつ浮かんだ。乗ってきてくれる人いるといいな。 「宮本茂的な意味でのアイデア」はこれのこと。
要するに、多目的最適化で、局所パレートフロント上の別解を見つけるのではなく、上位のパレートフロントへと飛躍する(複数の目的関数を同時に改善する)プロセスのことを言ってるんですよね、ここでの「アイデア」というのは。 それにしてもこのインタビューは全編面白すぎるな。
こっちのインタビューも。これもむちゃくちゃ面白い。
あらためてこれを読んで、「アイデアというのは、問題とか障害とか、困ったこととセットになってる」とあった。やっぱりこれはつまり評価の話で、「適切な(複数の)評価軸をもっているか」が根本的に重要なのだろうな。そのうえで局所パレートを脱せるかという。 そのあとの、意見があう人というのは「問題意識が同じ」であり、「問題のとらえ方がいっしょなので、『そこに答えがあるぞ!』ということが、すぐにわかる」というのはまさにこれで。 アイデアを出すというのはそういう意味で、多目的な最適化(探索)のプロセスであり、アイデアを考えること自体よりも、「目的関数」を共有できることこそが重要なのかもしれないな。アイデア出しというか、あらゆる意思決定というものはそうなのかもしれない。 そういう組織の意思決定の話もそうだし、また自分に引き寄せて考えると、いわゆる「アクティブラーニング」で「グループワーク」するというときも、漠然とチームでなにかを作業して成果物を作るというのではなく、この「目的関数の共有」自体を経験できるようなデザインがあるといいのかもなあ。 ここで、多様なメンバーがいれば目的関数は複数出てくるだろう。そこにグループワークの意味がある。そして、目的関数がコンフリクトする中、トレードオフをとりつつも、局所パレートを抜け出すようなアイデア出しをいかにするか、みたいなことができたら、とてもいいのかもしれない。
で、ちゃんとICTやクラウドを使うと、そういうデザインを、ICTを使わない場合に比べて、かなりよく促進できるのだろうな、という予感はとてもする。