銀と金
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銀と金
アカギ・カイジなどで有名な福本伸行による漫画。1992年から1996年まで連載された。
1992年はアカギの連載開始年(2018年まで)
1996年はカイジの連載開始年(1999年まで)
この作品では実験的なことを色々試していると思える。ストーリーがまちまちである。
個人的には後半の「身内の怨恨による大量殺人」はいまいち面白くない。
「競馬」に関しては、仕掛けは面白いが、主人公不在で進むのと、打ち切りの影響で終わり方がスカッとしない。
導入
現実社会で自分が他人を殺すことは考えにくい。もう少し一般化して、他人のプロジェクトを潰す人、他人の心理的安全を破壊する人、他人のモチベーションを損なう人、とすると良いかも。
仕手戦
録音テープのトリック
リソースXを持っているAがいる
別のリソースYを持っているBがいる
AとBが直接交渉できない状況で、Cが仲介している
AはYが欲しい、BはXをAが持っていて欲しい(Cに渡して欲しくない)
交渉が分断されていることを利用して、Cは
Aには「Xと引き換えにYを与える」
Bには「XをAが持ったまま、YをAに与える」
という二面交渉ができて、AとBの間の情報共有が起きる前にXを取ることができる
役員会のトリック
秘密情報を握っている演出
役員会の場で、反論をした人の秘密を明かすことにより、反論をすると他の役員が把握していない秘密をバラされるかもしれないという恐怖から反論ができなくなる
サイコパスの監禁
逃げ道があると逃げようとする
絵画の鑑識眼
失敗するかもしれないという不安の解消のために金を投資すると、投資した金が惜しくてさらに失敗できなくなる
イカサマポーカー
誠京麻雀
ルールは絶対的なものではなく、交渉によって変えられる