重複してもよい
「考えを書き出して整理しよう」というときに「同じことを書いてはいけない」と勘違いする人がいる。
重複しないように「既に書いたもの」を把握しようとして、それが多すぎて苦しくなってしまう。
そうではない。同じことを何度も書いて良い。
違うタイミングで同じことを書くのは、それが重要なことであるという兆候である。
重複によって「自分が何を重要だと思っているのか」を発見し、それが整理の助けになる
「同じこと」と言っても本当に100%まったく同じであることはめったにない。
だいたいは少しずつ表現が異なっている。
それのよく似たものを比較し、どちらかをより良いと思ったら「自分が何を良いと思っているのか」に気づくきっかけになる。 そういう機会を作り出すので重複は避けるべきことではない。 重複を気にせず、思いついたことをなんでも書いて良い。
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エンジニアの知的生産術 p.148
エンジニアの知的生産術 p.39
「同じ」はXが同一なので勾配を求められない、「違う」はXが大きく離れているので勾配の推測精度が悪い、「似ているけど少し違う」に注目すると良い、という話
表記揺れ