配慮のプレゼンテーション
「媚びる」が話題に上がっています。媚びるとは少し違いますが、「戦略おべっか」という本を元電通の方が書かれています。戦略おべっかが面白かったのは「おべっかとは配慮のプレゼンテーションである」と捉えているところですね。 おべっかを使ったことがある人も、使われたことがある人も、わかると思うのですが、おべっかで相手の器がわかりますよね。褒められたからうれしくなって判断を変えるなら、その程度ということになります。
一方でおべっかには別の側面があります。秀吉が信長のわらじを温めたのは、温めることではなく、そのようなことに気が付き配慮でき相手への忠誠心をその形で表現したことが評価されたわけですよね。そして秀吉もこんなことで相手の気持ちが変わるとも期待はしていないけれど(そんな器のトップについていったら命が危ない時代です)、能力をプレゼンしたのだと思います。
ここのところが盲点だったnishio.icon
そう考えるとおべっかってのは相手をコントロールしようとしている側面と、相手を本当に喜ばせようとしている側面が混在しています。利己と利他ですね。
昔から私、恋愛でも過剰に相手にプレゼントしたり、記念日を祝うのが苦手だったのですが、それで相手の気分をコントロールしているような気持ちになっちゃうからなんですよね。モテる人ってそういうのが本当にうまいですよね。私みたいに無駄に考えすぎるやつはもてませんね。