起点のように見えるアイデアは大抵作業の後半で発見される
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第783回デザインギャラリー1953 企画展
「菊地敦己 起点のように見えるアイデアは大抵作業の後半で発見される」
あえて乱暴な表現をするが、クリエイターには自分の頭で考えることができる人と他人の考えから影響を受ける人、この二つのタイプがあると理解している。菊地敦己は前者のタイプ。 菊地の仕事が最適解を導くためにひたすら考え抜かれた結果であることは疑う余地もない。 菊地の表現からはグラフィックデザインのアカデミズムへの敬意が感じられる。そして自ら生み出した独自の方法論による、領域を横断した柔軟で多様な表現を見るにつけ、菊地がデザインの世界のイノベーターであることを確信している。 平野敬子 関連