蜘蛛の糸
あらすじ
釈迦はカンダタを地獄から救い出してやろうと、一本の蜘蛛の糸をカンダタめがけて下ろした。
カンダタは、糸を昇り始めた。ところが途中で見下ろすと、数多の罪人達が自分の下から続いてくる。このままでは重みで糸が切れてしまうと思ったカンダタは、下に向かって大声で「この蜘蛛の糸はおれのものだ」と喚いた。その途端、蜘蛛の糸がカンダタの真上の部分で切れ、カンダタは再び地獄の底に堕ちてしまった。
宗教研究者のポール・ケーラスが1894年に書いた『Karma :A Story of Buddhist Ethics』を鈴木 大拙が『因果の小車』のタイトルで翻訳して、1898年9月に出版された。芥川龍之介のは1918年に発表。 https://gyazo.com/13493a8e082e0f7923006b7ab83e267d
https://gyazo.com/270226021e9a4bdb0213bfaf180957d9
「去れ去れ、この糸は我がものなり」と言ったら糸が切れた
そもそもブッダの教えは「自分の悟りを伝えて多くの人を正道に導こう」というもの
ついてくる人が多いほど正道に至るのが容易
なのに我執に囚われて「自分のものだ」と主張したから糸が切れた