自己紹介はWikiが良い
大勢の人が新しく顔合わせをするシチュエーションにおいて、チャットで自己紹介チャンネルを作って一斉に自己紹介するよりは、Wiki(Scrapbox)に自己紹介ページを作ってもらった方が、自己紹介の情報が桁違いに豊かになり、相互理解が促される。
プロジェクト作成から12日目(5/28)の時点でのScrapboxに作られた自己紹介ページの文字数
table:文字数 N=20
中央値 平均 標準偏差
747 884 556
まだメンバーが徐々に追加されているところなので、しばらくして安定した頃にまた調べる
チャットの場合(2020年)
序盤は新しい参加者の自発的な自己紹介が散発的に行われた
長めで、それに対してメンターが(盛り上げるために半ば意図的に)コメントをつけていた
最初の10件の自己紹介の文字数(コメントやりとりを含まない)
table:文字数 N=10
中央値 平均 標準偏差
103 119 61.4
顔合わせ的イベント当日に、自己紹介スレッドに自己紹介を書くようにアナウンスされ、大量の自己紹介が流れた
序盤の自己紹介と比べて短いパターンへの収束が感じられる
1〜3行程度
「所属Xの名前Xです。Xをやります。よろしくお願いします」みたいな感じ
直前の人に合わせるせいか?
口頭での自己紹介のイメージに引きずられたのか?
たくさんの自己紹介が流れるので、少し前の自己紹介に興味を持ってもコメントしたり会話を始めたりしにくい
最後の10件の自己紹介の文字数
table:文字数 N=10
中央値 平均 標準偏差
94 87.8 31.7
定量的でない感想
桁違いに自己紹介の量が多いので、数年一緒にメンターをやってきた人のハンドルネームの由来を初めて知って「そうだったのか!」とかなってる
Scrapboxが行に対してコメントできることによって、自己紹介の記述に「えっ、XXなんですか?!私もです!」系の会話が発生してる
Scrapboxの個人アイコン仕様によって「自分を表現する画像」を貼る行為が誘発される
チャットでは自己紹介で画像を貼る人は少なかった
一つ貼ったら二つでも三つでも同じな気持ちになるので画像の複数あるページも多い
プロジェクトで使ってる技術を積極的にリンク化することで、同じ技術を使ってる人がつながる
自己紹介を書くことで他人との繋がりが発見されるという経験がある
これは口頭の自己紹介でも、空き時間に「さっき何々って言ってたよね」と会話をすることがあるかと思うが、リモート開催の場合、そういう「ちょっと話しかける」場が作りにくい
自己紹介チャンネルは「全員の前で話す」という状況を連想させるのか、そこで雑談が始まることはなかった
チャットの場合はDMが近い、DMがどの程度行われたのかは観測できていない
物理的な場だとローカルな会話が漏れ聞こえて別の会話のきっかけになることもあるが、チャットのDMではそれが起こらない、公開の場で雑談が起こるような場の設計が必要
Scrapboxは各ページが物理的なローカル空間のように機能している
Cons:
12日目時点でScrapbox参加メンバーが47人いて自己紹介を書いているのが21人
自己紹介をたくさん書いている人をみて心理的ハードルが上がったことで、自己紹介ページの作成を先延ばしにする人がいる
でもその人たちを長さ0の自己紹介とみなしても、なおチャットより自己紹介の量は増えている
既存のコミュニティに導入してもうまくいかなさそう
プロジェクトに新しく参加するタイミングで自己紹介を書くことに関して運営からの強制力がかかったことが自己紹介が書かれるために必要だったように思う
プロジェクト進行のためにたびたびScrapboxを見る機会があることもリテンションを保つために必要
もし自己紹介を置くためだけの場としてScrapboxを使って主業務が別のところで行われたなら、Scrapboxに自分の自己紹介を置いたあと、もうScrapboxを開かないって人が出たに違いない
新しくプロジェクトが始まるタイミングで「参加メンバーが積極的な交流を求めているだろう」というチームに共有された信念が存在することが重要である説
12日前に書いたもの(5/17)
2021-06-11 イベント前日
現時点でScrapbox参加メンバーが47人いて自己紹介を書いているのが21人
この時点から14日後の状況
72 members
49人にプロフィールページあり
3人はシステム上のプロフィールページと異なるページ
クリエータ14名+メンター12名+ゲスト
5/30の時点でメンターのうち3人が作っていなかったので西尾が催促
6/4の時点で1人が作ってなかったので西尾が作成
よってプロフィールページがないのは全員ゲスト
23人にプロフィールなし
18人分を今朝西尾がが作った
これによってページ数が515ページとなった