義賊
義賊(ぎぞく)とは、国家や領主などの権力者からは犯罪者とされながらも、大衆から支持される個人及びその集団のことである。
盗賊と義賊を分離して定義したのは、イギリスの歴史家エリック・ホブズボームだった。ホブズボームは民衆運動について研究していたため、民衆の間で支持される義賊という存在について考察する必要が生じていた。ホブズボームは1959年に出版された『原初的反乱者(Primitive Rebels)』(邦訳は『素朴な反逆者たち――思想の社会史』)以後の著作において一般的な盗賊の他に「社会派盗賊」(social bandit)という区分を提示した。社会派盗賊は、ここでいう義賊のことである。 関連
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振り込め詐欺の被害者の8割が60歳以上の高齢者。手口は巧妙化・多様化している。 犯人の若者は組織化され、高齢者のプライバシー情報を詳しく調べ上げてターゲットを狙う。
複雑な家庭環境で育ち、努力しても将来が安定しないと感じる若者が多い。
「歪んだ階層社会の中で必然的に生まれた」「闇の再配分」という大義名分を掲げる。 高齢者が既得権益を手放さない社会構造が、若者を犯罪に追い込んでいるとの見方。 高齢者は自分の子孫だけでなく、若い世代全体を支える環境作りをすべきだったと指摘。
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著者の鈴木 大介氏は、振り込め詐欺など特殊詐欺の加害者となる若者たちを長年取材している。 詐欺の現場で働く若者は、他の犯罪者とは異なり知的好奇心が高く、目的意識がはっきりしている。 鈴木氏は彼らの話を聞き、置かれた状況への憤りを代弁することで、心の支えになっている。
若者の貧困と格差が犯罪を生んでおり、大人世代が責任を持って若者を支えるべきだと訴える。
45歳が取材活動の限界と考えており、今後は別の道に進むことも考えている。
誰もが取材対象になり得ると考えており、若い記者が同じテーマで活動を続けてくれることを期待している。