素人のアイデアは口頭発表では独創性高く見えるが実現可能でない
「レゴマインドストームで独創的な進み方をするロボットを作れ」という課題でマインドストームを使ったことのない素人とロボコン優勝・準優勝者(以下、玄人)とで比較をした論文。 アイデアに関して写真と説明文でプレゼンテーションをして大学生たくさんが独創性を評価した結果、玄人と素人では独創性に差はなかった。 しかし、素人のほとんどはそのアイデアを実現できなかった。 #実現不可能 アイデアを実現できた素人のアイデアは、独創性が最低の評価だった。 #アイデアの実現 制約
玄人はアイデアを考える段階で、部品の数などの制約について注意を払っていた。
Finkeらの先行研究で「産出物の部品・カテゴリ・機能について制約を与えることは創造的な作品が作られる割合を高める」とされている。
玄人はこれを有効に活用していた。
プランの変更
失敗に基づくプラン変更の回数には有意な差がなかったが、失敗に基づかないプラン変更の回数は有意に玄人が多かった。
パーツ、メカニズム、アルゴリズムの各要因で失敗があった時に、同じ要因が修正された回数には有意な差がなかったが、異なる要因が修正された回数は有意に玄人が多かった。
私見:玄人は脳内に実行モデルを持っていることで、外から観察できない「脳内実験」を行っているのではないか。
「失敗に基づかないプラン変更」が具体的にどんなものだったのか知りたい。
この実験の観察者から見ると「うまく動いている、つまり失敗ではないのにプラン変更をした」と見えているものが、実際には「脳内モデルでの実行結果と、現実の実行結果に差がある」という現象であって、脳内の実行結果との差からプランを修正しているのでは。
論文
表記揺れ
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