神託を解釈するのは人間
史実において有名なデルポイの神託には、ヘロドトスの『歴史』が伝えるアテナイへの二つの神託がある。ペルシア戦争時にアテナイは初め滅亡を暗示する神託を得たのち、再び使者を立て、以下の神託を得た。
されどアイギス保つゼウスの御娘は、木の壁のみを守りとてアカイア人に与え給う。 — ヘロドトス『歴史』
これをアテナイ市街を焼き払って当時は木造の壁に守られていたアクロポリスに籠城すると解釈するものがあったが、テミストクレスは「木の壁」を船を指すものと解釈し、三段櫂船を造らせて、サラミスの海戦でペルシア軍を破った
神託、タロット占い、易占などは「現在悩んでいるモヤモヤとした問題」に、ランダムに選ばれた一見関連のないものを照らしあらせて「これが問題の答えだ、どういう意味で答えなのだろう?」と自問することで新しい視点に気づくシステム