熟達論
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為末 大
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まえがき
序: 熟達の道を歩むとは
「足を三角に回しなさい」
教科書にはない「学び」
熟達とは何か
五段階の探求プロセス
熟達は領域を超える
熟達は機械に置き換わるか
孤独と夢中
熟達の喜び
第一段階: 遊:
不規則さを身につける
最初に、遊びありき
遊びとは何か
不規則さを抱え続ける
二つの報酬システム
「面白い」に意味はいらない
思いきり動く
全力が先、制御は後
ごっこ遊びは、なぜ成立するのか
失いたくないと守りに入る
主体性の本質とは何か
心の中の「子供」を守りきる
変化とは文脈からずれること
第二段階: 型:
無意識にできるようになる
型とは何か
使える技能は無意識化される
型は遊びを発展させる
人間は覚えるより忘れる方が難しい
型の力、癖の力
柔らかすぎる人間
模倣とは観察と再現
型は丸呑みするもの
型の良し悪しを見分ける
憧れの罠
型は個性を殺すのか
時間を制する者が型を制す
第三段階: 観:
部分、関係、構造がわかる
「見る」とは「分ける」こと
「分ける」ことで、取りこぼすもの
技能は別の技能に支えられている
「うまくいく」とは、構造が機能していること
身体全体で「見る」のが観察
観察に影響を与える知識と経験
熟達にはどのように時間をかけるべきか
距離を取ることで見えるもの
俯瞰の技術
集中とは注意の固定
第三者の視点で自分を見る
頭で「わかる」と体験で「わかる」の違い
「できる」から「わかる」 へ
第四段階: 心:
中心をつかみ自在になる
中心を柔らかくつかむ
中心がわかると冒険できる
自然体とは、自在になること
「構え」のいらない世界
滞りがないと、動きは美しい
リズムが連動を生む
個性とはグループ内の差異
「諦めること」で個性を活かせる
成功体験からの脱却
「もし」の力
身体を介した言葉
技能が創造性を解放する
第五段階: 空:
我を忘れる
意識する自分からの解放
身体に意識を明け渡す
勘は論理を超える
価値観からの解放
言語からの解放
一貫する私からの解放
「空」の世界
私という主体のない世界
「空」の余韻
「遊」に始まり、「遊」に戻る
あとがき