未踏ジュニア質問箱「プログラミングの知識」
Q: プログラミングの知識が全く無い場合でも通りますか?また最低どれくらいの知識が必要ですか?
A: 未踏ジュニアは1人のPMが100件の提案の中であなたの提案に一番関心を持てば採択なので、通る可能性はゼロではないと思います。なので最低限の知識も存在しません
提案書では「こういうものがあったらいいのではないか」と提案するわけですが、実際に作って試すまでただの「思いつき」です。プログラムを書ける人は、試作品(プロトタイプ)を作って試すことで、その「思いつき」を改善していくことができます。これは100件の応募の中での競争において有利です。
自分のアイデア(思いつき)を自分で実装して試すことができるかどうかは提案の質に影響し、その「実装して試す力」を効率よく鍛える方法は自分のアイデアを実装することです。
提案書テンプレートには「5. このプロジェクトについて現在までに取り組んだこと」がありますね。アイデアを実際に作って試してる人はここに書くことがたくさんあるわけです。
「応募するかしないか」だったら、プログラミングのスキルがなくても応募した方が良いと思います。それは「自分が作りたいものについて言葉を使って明確に説明する」というスキルを鍛える機会であり、このスキルはプログラミングをする上でも有用だからです。
次の募集が1年後の今このタイミングでのアドバイスとしては、「来年応募しよう」って言ってアイデアを「単なる思いつきの状態」のまま放置するより、今からそのアイデアを実装することとプログラミングを学ぶことを並行してやっていった方がいいと思います。1年後には大きな差になるはずです。
Q 『どうしても実現したいものがあるのですが、プログラミングをしたことが全くありません。やる気はものすごくあります!そんな私でも応募することは可能ですか?』
"応募することは可能ですか?"という質問には当然Yesです。ただし、"野球したこと無いんですけどとてもやる気あるので甲子園行きたいんです"という人はなかなかいないはずです。
締め切りまで時間はありますよ。今ならスマホだってプログラミングする事はできます。少しやってみたらどうでしょう?作りたいものがあってやる気に満ちているあなたならきっとできるはず。
やった事の無い事を立案するのはとっても難しいことです。特にコンテストや審査等はその道にある程度詳しい人を説得出来ないといけないことが多いでしょう。
今よりも少しでもくわしくなったり、知見を得てからの方がそうで無いより、ずっと素晴らしい提案になると思います。
ご応募お待ちしてますメガホン
Q. プログラミングは今現在どれだけできないとダメですか
A. まず、締め切りまで1週間切ってるので、ともかく提案書を書きましょう!w
それを踏まえた上で、未踏ジュニアには現在、「このくらい出来なきゃダメ」というルールはありません。ただし、メンターは、「あなたがプロジェクトを進めのるに十分な潜在能力を持っているか?」を審査で見極めたいと思っています。なので正直に書いて欲しいのです。
この状況であなたに取って採択率に利する行動は「のびしろを大きく見せること」です。今の能力を誇張するのではないというのがポイントです
採択後に能力が飛躍的に上がることは、実は珍しくありません。人間はやらねばならない状況に追い込まれると不思議と能力を発揮するものです。これをのびしろと表現しました。
のびしろは、事前にある程度予想できます。過去の実績と本人のモチベーションから想像がつくのです。だから、提案書には「過去の実績」を書く欄と、「なぜあなたがこれをやるのか?」を書く欄があるのです。メンターは(少なくとも僕は)その2つからあなたの「のびしろ」を予想して判断材料にします。これらの欄が空欄、または少ない場合、潜在能力を見極められません。なので、しっかり書いてください!
Q: 「あまりプログラミングの経験が無くても、プロジェクトの内容が良ければ採択されるのでしょうか」
プロジェクト提案の内容が良ければ採択されます。ただし、まったくプログラムを書かずによいプロジェクト提案をするのは、プログラミングをすることより難しいと思います。
頭だけでアイデアを考えて提案するのと、プログラミングに限らず実際に色々試してみてその経験に基づいてアイデアを磨いて提案するのとでは、後者の方がよいアイデアになりやすいと思います。もちろん頭だけですごいアイデアが生み出される可能性はゼロではありませんが。
Q. 応募するアイデアはあるのですが、それをどう実装するのかといったところまでは考えられていません。応募には何が必要なんでしょうか?
A. プロトタイプがあると、どういったものを作りたいのか、我々も理解しやすいと思います。実装に必要なスキルがあることも証明できます