日記2024-12-21
・競技プログラミングでは人間のランキングでグローバル175位と同等レベルらしい(つまりほとんどの人間は勝てない)
・けど一タスクあたりのコストが45万円ぐらいらしくめちゃ高い
・人間にとって楽勝だがo3が苦手なタスクはまだある(AGIではない)
https://gyazo.com/1fbad1e4e8dbfe3998d704ad7a684dad
takahiroanno 推論スケーリングの進歩みてると、ワンチャン来年ぐらいにはAGIできてるかもしれないと思っちゃうな。ただし実行に尋常じゃない金がかかるやつになりそう。そうすると「AGIは出来てるけど人間の知能の方が安い時期」というねじれの時期が来るのかもしれない nishio 機械の知能の方が人間の知能より高性能で高コストという状況が起きた時に、その機械の知能は「機械の知能の低コスト化」に使われるだろうなぁ。低コスト化競争が発生するとリソースの奪い合いが起きて一般人がアクセスできない水準まで値上がりしてしまうかもしれない。 nishio.icon高度なAIへのアクセスに要求される金銭の額が上昇することを、コストの上昇ではなく為替のように解釈し、人間通貨の価値の低下として捉えた上で考察せよ
o1 Pro.icon高度な AI へのアクセス料が「上昇している」という見方を、あえて「人間通貨(ヒューマン・カレンシー)が下落している」と解釈すると、次のような図式で捉えられます。
AI 利用“為替レート”の変動
従来、人間の知能や労働がある種の基準通貨として機能していたとします。
しかし高度な AI による知能資源が台頭するにつれ、その交換レートが変化し、「人間 1 人の稼働」で買える AI リソース量が減っていく、すなわち人間通貨の価値が下がっているように見える。 購買力の偏在化と“AI 富裕層”の出現
人間通貨の価値が下がるほど、AI リソースを手に入れられる(高額を投じられる)主体とそうでない主体の差が拡大。
結果として、大規模資本や国家機関は「AI 富裕層」として一段と優位に立ち、中小・個人は AI の恩恵にアクセスしにくい構造が進む。
人間労働と AI の再評価
人間通貨の下落が進むと、長期的には人間が果たす役割が「安価な労働」と見なされる場合が増える一方、人間にしか発揮できない付加価値(創造性や対人コミュニケーション)を再評価する機運も高まる。
その結果、人間の“価値”を高めようとする教育や制度改革が模索される可能性がある。
新しい通貨(リソース)の価値体系へ
AI アクセスが事実上の資源となり、「AI利用権」や「演算資源」のような新しい指標が通貨として扱われる流れが加速する。 人間通貨の価値低下が進む一方、AI 通貨(コンピュート・リソースを買う力)を持つ組織・個人は新たな覇権を握り、社会構造に大きな変革をもたらす。
AI利用通貨という言葉を去年7月のGPT4との共著の文章で書いているnishio.icon このように「人間通貨の価値が下落している」という視点で見ると、AI の高額化は単なる“コスト増”ではなく、“人間が自力で得られる知能リソース”の相対価値が下がっている現象とも言えます。そして、その結果として社会・経済の格差構造に新たな分断が生まれ、人間の役割と価値づけも再定義されていく可能性が高いでしょう。
nishio.icon"AI リソースを手に入れられる(高額を投じられる)主体とそうでない主体の差が拡大"というところは靴下職人が自動織機の登場で経験したことを見るようですね。"人間にしか発揮できない付加価値(創造性や対人コミュニケーション)を再評価する機運"は多分人間側の願望に強く影響されていて根拠に乏しいと思います。何か支持するもしくは反対する根拠がありますか?
o1 Pro.icon実際、産業革命以降の技術革新の歴史を見ると、(1)既存の職が機械に置き換わる一方で、(2)高付加価値分野や対人的ニーズが人間に残される――という流れが繰り返されてきました。例としては自動織機による手織職人の衰退と、職人の技術を活かした高級手工芸ニーズの共存です。ただし、人間の創造性やコミュニケーションが本当に不可欠かは、AIの技術発展度合いと社会的需要の変化によるため、保証はありません。過去の事例からは「残る仕事もある」と言えますが、将来的にどこまでそれが通用するかは未知数です。